多嚢胞の妊活攻略
多嚢胞の妊活攻略
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、
妊娠できない病気ではありません。
これまで多嚢胞でも
授かる方をたくさん見てきました。
自然妊娠、人工授精、体外受精…
様々なルートで授かる方がいます。
10代から多嚢胞と診断されていても、
妊活開始とともにスムーズに
妊娠できる方も実際にいらっしゃいます。
あなたにも、どんな妊活方法でも
授かる可能性はきっとあります。
そのきっかけになれば幸いです。
- PCOSって結局なに?(症状・診断)
- 原因のパターン
(ホルモン/血糖/男性ホルモン etc) - 妊娠に近づくコツ①:自分に合う治療
- 妊娠に近づくコツ②:自力でできること
- OHSSの注意点と“刺激のさじ加減”
- PCOSの核心は
「無排卵」と「卵の質低下」 - 治療は“強すぎても弱すぎても
うまくいかない - 血糖コントロールが重要な事も
- 原因が見えると、妊娠に近づく
多嚢胞(PCOS)
ってそもそも何?
通常は1周期に卵胞が
1〜2個程度しか排卵に向けて育ちません。
ところがPCOSでは、
複数の卵胞が同時に育ちやすく、
途中で成長が止まったり、
育っても排卵しなかったりして、
無排卵や月経不順が起きやすくなります。
💡卵胞:卵子が入る「袋」
本来は「1個が主役」になるはずなのに、多嚢胞はたくさんできてしまうことで、バランスが崩れて 育たない・排卵しない が起きやすいイメージです。
PCOSの診断
(日本の基準)
日本産科婦人科学会、生殖・内分泌委員会では、
以下の3項目をすべて満たす場合に
PCOSと診断できる、とされています。
診断項目
☑︎ 月経異常
☑︎ 多嚢胞性卵巣(両側卵巣に2〜9mmの小卵胞が12個以上)※超音波所見
☑︎ 血中男性ホルモン高値 または LH基礎値高値 + FSH基礎値正常
海外では肥満・多毛の傾向が
強いと言われることもありますが、
日本のPCOSは
痩せ型の方も多いと言われます。
自覚症状が乏しく、
生理不順をきっかけに受診して
判明することも多いです。
多嚢胞の原因は?
PCOSの明確な原因は、
実はまだ完全には解明されていません。
ただし、よく見られるパターンがあります。
共通して言えることは、
PCOSで妊娠率が下がりやすい核心は、
・無排卵になりやすい
・卵子の質が下がりやすい
この2つです。
だから、原因が見えて対策できれば、
妊娠に近づきます。
① ホルモン指令のバランス異常(LH/FSH)
脳から卵巣へ出るホルモンの指令(LH/FSH)のバランスが崩れ、卵胞が育たない・無排卵になりやすい。
- 高プロラクチン血症を合併する可能性
- 対処:排卵誘発剤の調整/高プロラクチン血症の治療(例:カバサール等)
② インスリン抵抗性(血糖を下げる力が効きにくい)
インスリンが効きにくいと体はインスリンを多めに出しがち。結果として卵巣で男性ホルモン(アンドロゲン)が増えやすくなります。
- 原因例:遺伝(糖尿病家系)/運動不足/食生活の乱れ/睡眠不足・ストレスによる過食 など
- 対処:メトホルミン(メトグルコ等)/運動療法/肥満傾向なら減量
③ 男性ホルモン高め(アンドロゲン)
男性ホルモンが高いと、卵胞発育が抑制されたり、卵の質に影響することがあります。
- 原因例:インスリン抵抗性/副腎由来の影響(体質)/ストレス・睡眠乱れ など
- 対処:インスリン抵抗性の改善/ピル・ホルモン療法など
④ そのほか(見落としやすいところ)
PCOSに似た状態を作る要因が隠れていることもあります。
- 甲状腺機能の乱れ(TSHなど)
- 高プロラクチン血症
- ストレス・睡眠不足で自律神経が乱れ、ホルモンが乱れやすい
妊娠への道①
自分に合った治療を
PCOSの不妊原因で一番
乗り越えなければいけないのは
🥚良い卵子を獲得して、
🥚無事に排卵できること。
そのためのカギが、
自分に合った排卵誘発の設計です。
病院によって、検査項目や
治療のバリエーションは違います。
もし検査が不十分だったり、
治療方法が一辺倒で結果が出にくい場合は、
転院を検討するのも一つの方法です。
不妊治療の転院について(参考)
転院の流れを見る →
PCOSでよくある
“負のスパイラル”がこれ👇
(タイミング法・人工授精)
💡OHSS(卵巣過剰刺激症候群)とは?
排卵誘発の刺激で卵巣が反応しすぎ、
卵巣が腫れたり、腹水がたまったり、
体がつらくなる状態。
PCOSの方はリスクが高めなので、
刺激量の調整がとても重要です。
体外受精(採卵)でも同じことが起きがちです。
PCOSの方は卵子の個数が
増えやすい傾向がありますが、
刺激が強すぎると、OHSSになったり、
卵子が多すぎて一つ一つの質が下がりやすい
ことがあります。
せっかく数を採っても、
未成熟卵子が多い
→受精率が低い
→胚盤胞まで育たない…
そして体にダメージだけ残る…
という悲しい流れは避けたいところです。
採卵でよくある
“負のスパイラル”がこれ👇
(体外受精・顕微授精)
以上のことから
多嚢胞の場合は刺激し過ぎない
ように注意して、どの排卵誘発剤を
使用するかが選ばれます。
ただ反対に、
刺激が弱すぎるものになってしまうと、
💣卵胞の育ちが遅い
💣卵胞の成長が途中でとまる
💣成熟しない
そうなると、また未成熟卵子も増え、
受精率も下がったり
途中で成長が止まってしまったり、
と負のスパイラルに...
PCOSはOHSSリスクが高いので、
医師も刺激の強さには慎重になりやすい。
でも弱すぎても結果が出にくい。
だから、タイミング法でも人工授精でも
体外受精・顕微授精でも担当医と
相談しながら刺激のパターンを
試していくのがコツ。
多嚢胞の症状がありながらも排卵誘発で排卵まで上手くコントロールできれば、
妊娠までスムーズにいく事も多々あります。
だからこそ、時間がかかるかもしれませんが自分に合った治療方法を見つけることが大事。
妊娠への道②
自力でできること
PCOSの原因の一つである、
インスリン(血糖値の乱れ)や
男性ホルモンが高めな状態は、
“食習慣のクセ”が引き金に
なっていることがあります。
白米・小麦粉など
「精製された炭水化物(白いもの)」
は血糖値が急上昇しやすく、
体は血糖値を下げるために
インスリンをたくさん出します。
インスリンが多い状態は、
卵巣で男性ホルモンが増えやすくなり、
無排卵や排卵障害につながることがあります。
体質にもよりますが、
特に糖尿病家系の方は要注意🚨
日常生活の中で、下記を意識しましょう。
☑️ 血糖値を急上昇させない食事
- 低GIの主食を選ぶ
- 食べる順番
(野菜→たんぱく質→炭水化物) - 甘い飲み物を避ける
☑️ 適度な運動
- 食後の軽い散歩でもOK
- 筋肉が増えると血糖が安定しやすい
☑️ ストレス・睡眠のケア
- 寝不足は食欲と血糖を乱しやすい
- 過食の引き金になるストレスをケア
📃過去の報告
ハーバード大学が18000人の
看護師に実施した追跡調査では、
白米や小麦粉などの
精製された食品をよく摂取する女性は、
未精製【玄米や全粒粉】の
炭水化物を日常的に食べる女性に比べて、
排卵障害によるリスクが
【55%】程度高くなる報告があります。
🚨🆖 血糖が上がりやすい炭水化物
- 白米
- 白いパン・菓子パン
- 麺類(うどん/ラーメン/パスタ)
- 粉物(お好み焼/たこ焼き/パンケーキ)
- お菓子類(ケーキ/ドーナツ/クッキー/チョコ etc)
⭕️🆗 おすすめの炭水化物
- 玄米・雑穀米
- オートミール
- 全粒粉・ライ麦
- 蕎麦(できれば10割)
特に注意してほしい飲み物
- 清涼飲料水(ジュース)
- 加糖の缶・ペットボトル飲料
- 甘いカフェラテ・加糖コーヒー
飲み物は“最速で血糖を上げる”ので要注意です🙏
続けるコツ
いきなり全部変えるのはストレス。
「食べる順番を変える」「白米→雑穀米を混ぜる」など、
小さく始めてOKです。
また、多嚢胞の原因が明らか
になっていないこともありますが
毎日の生活の中で緊張度や
ストレスが高く、自律神経が乱れている方は
ホルモンバランスの分泌異常や
男性ホルモンが多くなっている
ことが多く、多嚢胞の傾向があると
経験的に感じています。
そんな場合は、まず自律神経を整えて、
ホルモンバランスを根本から整えることも大事。
実際にそれらをケアできる、
鍼灸治療で排卵率が向上した
という報告もあります。
ただ、生活を整えることで「排卵誘発剤の効きが良くなる」ことはよくあります。
病院治療+体質改善のセットが、結果的に最短です。
まとめ
PCOSは、
妊娠できない病気ではありません。
もし今なかなか結果が出ていなかったら、
まずはこの2つを見直してみてください。
可能性はきっとあります。
皆さんの妊活が少しでも良い方向に
行くきっかけになれば幸いです。
イノシトール
という味方
🟢 イノシトール 🟢
イノシトールは、
PCOSの症状を改善する
可能性がある栄養素の一つです。
血糖値を整える働き
(インスリン抵抗性の改善)
が注目され、
🔥排卵率の上昇
🔥月経不順の改善
などが報告されています。
また、クロミッドの副作用で
子宮内膜が薄くなることがありますが、
その対策として自分自身で取り組めるのは
積極的なビタミンEの摂取です。
メバエル葉酸サプリには、もちろん
ビタミンEもイノシトールも配合。
PCOSの方からも沢山のお喜びの声を
いただいております❤️🔥❤️🔥❤️🔥
PCOSの妊活のお手伝いに、
是非ご活用ください。
