妊活中、
毎日豆乳を飲んでいる方、
ちょっと待って!!
イソフラボンは女性ホルモンに
似てるって聞いたことはありますか?
大豆などの豆類に
含まれている「イソフラボン」は
体内で女性ホルモンの
ような働きをすることから、
植物性のエストロゲン
(卵胞ホルモン)と呼ばれます。
これだけ聞くと、
イソフラボンを摂取した
方がいいんじゃないの?
と思われがちですが、妊活中の
過剰な摂取は推奨されていません。
確かに、イソフラボンは
閉経後の更年期障害等の
女性ホルモンが少なくなってきた
場合の不調には効果的です。
しかし、閉経前の女性の体内には、
すでに女性ホルモンが潤沢にああります。
インフラボンとエストロゲンは
近い構造を持つものなので、
イソフラボンをとりすぎていると、
十分あるからもう
エストロゲンはいらないね
...と体がエストロゲンを
作らなくなって
しまうことがあります。
なので、過剰摂取になると、
ホルモンバランスが乱れて、
生理不順になったり、
子宮内膜が薄くなることも。
内膜が薄くなることがあれば
妊娠率は下がりかねません。
実際に都内の不妊専門クリニックでも、
大豆の取りすぎを注意している
医師も存在します。
過去の調査の報告の
一部をシェアしますね。
閉経前の女性に、日常の食事に加えて、
豆乳を1日400mLを2周期摂取したところ、
エストラジオールの血中濃度が
約33.3%低下、
月経周期が11.7%
延長した。
脱落膜化状態の子宮内膜の細胞に
イソフラボン成分(ゲニスタイン/ダイゼイン)
を加えると、
・脱落膜化の指標
(PRL分泌など)の低下
・細胞の形態変化を乱した
→ 着床機能が落ちる可能性が示された。
わかりやすく言うと。。。
まず、
着床には受精卵の状態だけではなく、
子宮内膜側の準備が必要です。
脱落膜化とは、
子宮内膜が
着床受け入れモードの状態。
どう言う状態かというと、
子宮内膜の細胞(特に間質細胞)が、
ホルモンの刺激を受けて、
ふわふわのベッド+免疫バランス
を整える状態に切り替わった状態。
この脱落膜化がうまくいかないと、
受精卵が来ても迎え入れる
ことができないので、
着床率が低下してしまいます。
この研究では
①子宮内膜の細胞を採取
↓
②脱落膜化スイッチを入れる
(妊娠に近いホルモン環境を再現)
↓
③そこに イソフラボン成分(ゲニスタイン/ダイゼイン)
を高濃度で加える。
↓
④脱落膜化がちゃんと進むか?
をチェック
結果、
高濃度のイソフラボンで、
脱落膜化が進むと分泌される
ホルモン(PRLなど)が、
有意に低下したのがわかりました。
この研究はあくまで
細胞実験なので、
体内で同じ濃度に達するかは
検証の余地がありますが、
イソフラボンが
妊娠に悪影響を及ぼす
可能性は示されてしまいました。
大豆製品やイソフラボンは
絶対悪というものではありません。
適量取っていれば、
ホルモンバランスを
むしろ整えてくれるもの。
過剰摂取だけ気をつけましょう。
日本人は毎日の食生活の中で
納豆、豆腐、味噌などの
大豆製品を頻繁に食べるので、
気付かぬうちの過剰摂取もありえます。
イソフラボンの1日の摂取上限は、
70〜75mg
◉お味噌汁1杯 → 6 mg
◉豆腐半丁 → 30~35 mg
◉納豆1パック → 35 mg
◉きな粉大さじ1 → 16 mg
◉油揚げ1枚 → 8 mg
◉おから小鉢1杯 → 15 mg
◉煮大豆小鉢1杯 → 36 mg
特に多いのが…
◉豆乳200ml → 50mg
◉ソイプロテイン1食 → 66mg
(例:ザバスプロテイン)
◉ソイラテトール → 約70mg
(例:スターバックス)
などなど...
例えば...毎日、
豆腐が入ったお味噌汁を
朝晩で1杯ずつ
+
納豆1パック
食べていたら、
もう摂取上限ギリギリに
なってしまいます。
その上で、
ソイラテなどを摂取したら、、、
上限の倍以上の摂取に
なってしまうこともしばしば…
気付かないうちにイソフラボンを
過剰に摂取しかねないので、
取り過ぎないように注意してください。
参考文献
・Food Safety Commission of Japan(食品安全委員会)評価資料:大豆イソフラボン(豆乳介入試験の整理を含む)
・Fertility and Sterility(2019;112:947)ヒト子宮内膜細胞における高濃度ダイゼイン/ゲニスタインと脱落膜化
