合成葉酸は自閉症リスクを上げる...?

合成葉酸の取りすぎが
自閉症リスクを上げる


こんな不安を煽る情報を
聞いたことはありますか?

SNSで時折このような
情報を目にすることがありますが、
実際はどうなのか?

合成葉酸の摂取と自閉症
の関係性について…

これについてですが、
科学的根拠が明らかでないことと、
少し語弊がありまして…
 

このような噂が広まった背景には、

血中の葉酸濃度が異常に高い場合
自閉症のリスクが上がる可能性が
あるかもしれない…

と言う海外で行われた一部の情報を
大げさに切り取られた可能性があります。
 

妊婦の血中葉酸が極端に高い場合、
自閉症リスクが高い傾向が見られた


調査人数:約1400名

出産直後の母親の葉酸濃度を測定し、
子どもの発達を追跡した調査では

葉酸が【極端に高値】の場合に
自閉症診断を受ける割合が高かった
との報告があります。

海外では葉酸を摂取する際に
上限の1000μg以上(2000~3000とか)
を摂ることが頻繁にあり、

そういった過剰摂取がリスクが
上がった報告につながった可能性が
あると考えられています。

この研究報告で「高い」とされた葉酸値は
日本での摂取上限(1000μg)未満をの摂取では
そもそも到達するレベルではありません。

ですが、そういった報告から
一部では吸収率が高い合成葉酸は悪とされ、
天然葉酸を推奨する声もありますが、

別の大規模な調査の報告では、

合成葉酸を摂取していても、
自閉症リスクが上がらなかったという報告や
むしろ自閉症リスクを下げる報告もあります。
 

妊娠前~初期の葉酸摂取は、
自閉症リスクを下げる

調査人数:約85000名

妊娠前〜妊娠8週の
葉酸摂取状況を調査。


葉酸を摂取していたグループ
→自閉症リスクが約40%低下

葉酸を摂取していないグループ
→葉酸を摂取していたグループと
 比べて自閉症リスクが2倍。

※この研究で使われた葉酸は合成葉酸が主流。

 

天然葉酸と合成葉酸の違い

天然葉酸とは、
野菜などの食材に含まれる葉酸で、
ポリグルタミン酸型葉酸とも呼ばれています。

合成葉酸とは
主にサプリメントに含まれる葉酸で、
モノグルタミン酸型葉酸と呼ばれます。

 

この二つの大きな違いは
体内での利用効率の差です。

 

天然葉酸は体内で、
小腸で一度分解し、

それを変換する工程を
経ないと利用できません。

その結果、体内での利用率は
50%程度と言われています。

 

合成葉酸は体内での
分解工程が不要な為

体内での利用率は
85%程度と吸収率が高いです。

 

天然葉酸は決して悪いものではないですが、
どうしても吸収率が低いことから、

 

実際に日本の厚生労働省も
合成葉酸の摂取を推奨
しています。

 

葉酸は妊活にも大事。

葉酸は胎児の健康だけじゃなく

*DNA合成
*細胞分裂

に必要不可欠な栄養素。

 

葉酸をしっかり蓄えることは

妊娠する為にも、
赤ちゃんの健康のため

にも本当に大事なこと。

 

合成葉酸の摂取も上限の
1000μgを下回る摂取の場合は、

基本的には問題ないとされて
おりますのでご安心ください。

 

ただ合成葉酸にはデメリットもあり、

 

製造過程で『異性体』と呼ばれる
構造が異なる出来損ないのような
不要物が生成されてしまいます。


この異性体があると、

出来損ないの葉酸が
体内に残り続けて、

葉酸が過剰になってしまう
可能性があります。

 

ただ、そんなデメリットを解消した
酵母葉酸と言うものが存在します。
 

酵母葉酸とは?

葉酸を酵母に取り込ませ

*発酵・培養した葉酸*

 

化学合成された葉酸ではなく、

酵母という生物の体内で
作られた葉酸で、

天然に近い葉酸になります。

なので、異性体がほとんど
存在しない葉酸
になります。
 

メバエル葉酸サプリの葉酸は
もちろん酵母葉酸で作っています!

合成葉酸の高い吸収率がありつつ、

合成葉酸のデメリットである、
不純物(異性体)の発生がない
天然に近い葉酸
になりますので

妊活〜妊娠中の大事な時期こそ
ぜひご活用ください!

参考文献

・Raghavan et al., 2016(JAMA Pediatrics)

・Surén P, Roth C, Bresnahan M, et al.Association Between Maternal Use of Folic Acid Supplements and Risk of Autism Spectrum Disorders in Children.JAMA. 2013;309(6):570–577.

・Schmidt RJ, Hansen RL, Hartiala J, et al.Prenatal Vitamins, One-Carbon Metabolism Gene Variants, and Risk for Autism.Epidemiology. 2011;22(4):476–485.